猫とワタシ

夢見る“いろは”

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    宮澤賢治 『心象スケツチ 春と修羅』


心象のはいいろはがねから
あけびのつるはくもにからまり
のばらのやぶや腐植の濕地
いちめんのいちめんの諂曲〔てんごく〕模様
(正午の管楽〔くわんがく〕よりもしげく
 琥珀のかけらがそそぐとき)
いかりのにがさまた青さ
四月の気層のひかりの底を
唾〔つばき〕し はぎしりゆききする
おれはひとりの修羅なのだ
(風景はなみだにゆすれ)
碎ける雲の眼路〔めじ〕をかぎり
 れいらうの天の海には
  聖玻璃〔せいはり〕の風が行き交ひ
   ZYPRESSEN春のいちれつ
    くろぐろと光素〔エーテル〕を吸ひ
     その暗い脚並からは
      天山の雪の稜さへひかるのに
      (かげらふの波と白い偏光)
      まことのことばはうしなはれ
     雲はちぎれてそらをとぶ
    ああかがやきの四月の底を
   はぎしり燃えてゆききする
  おれはひとりの修羅なのだ
  (玉髄の雲がながれて
   どこで啼くその春の鳥)
  日輪青くかげろへば
   修羅は樹林に交響し
    陥りくらむ天の椀から
    黒い木の群落が延び
      その枝はかなしくしげり
     すべて二重の風景を
    喪神の森の梢から
   ひらめいてとびたつからす
   (気層いよいよすみわたり
    ひのきもしんと天に立つころ)
草地の黄金をすぎてくるもの
ことなくひとのかたちのもの
けらをまとひおれを見るその農夫
ほんたうにおれが見えるのか
まばゆい気圏の海のそこに
(かなしみは青々ふかく)
ZYPRESSENしづかにゆすれ
鳥はまた青ぞらを截る
(まことのことばはここになく
 修羅のなみだはつちにふる)

あたらしくそらに息つけば
ほの白く肺はちぢまり
(このからだそらのみぢんにちらばれ)
いてふのこずえまたひかり
ZYPRESSENいよいよ黒く
雲の火ばなは降りそそぐ




        この曲線型に綴られていく流れ=歪みは、宮澤賢治自身の内面の動揺と、

        宗教(道徳)が裏に見え隠れする彼独特の世界観。

        『現代科学で示される自然の理は,道教的な世界だ』と誰かが語っていたのを思い出す。

        そう。

        賢治は、アインシュタインの相対性理論がハッキリ理解されていたのだ。

        地史・科学的成果の数々・・・感じるものとして学び、

        賢治は二千年後の地質学を見通している。



        人は、過去の心の傷や現在の醜さを自覚して生きている。

        今の自分=修羅から、様々な葛藤を繰り返し「人間」になるために生きている。





 
                   画像追加: 庭から見た月 (6月13日)

        
        今日、宮澤賢治『心象スケツチ 春と修羅』何度も読み返しました。

        また、一つ小さな喜びに似た感動を覚えました。


        『春と修羅』を紹介くださったkaraokeguruiさんに感謝します☆
        
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